nishi hachioji hair Loves

2017.7.3 Badens(バーデンス)

SNSで拡散されているコカミドDEAの有害性は本当なのか?

こんにちは!
暑い日が続いていますが、いかがお過ごしでしょうか?

さて、先日お客様からこんな質問をいただきました。

「最近SNSで”コカミドDEA“という成分に発ガン性があるからそれの入っているシャンプーは使わないほうがいいというのを見たのですが、どうなんですか?」

この記事、僕も読んだことあります。
最近はこう言った記事や、〜不使用、と言ったキャッチフレーズの商品が多いですね。

実際のところそれがどう悪いのか、理解できていないこと多くないですか?

話を戻しますが、今回質問にあったコカミドDEA”(コカミドジエタノールアミン)は非イオン系の界面活性剤です。界面活性剤といえど洗浄力はなく泡にコシと滑らかさを出す働きがあり、刺激性も低く多くのシャンプーに配合されています。

低刺激特許を取得したBadensシャンプーにも配合されています。

では、なぜ”コカミドDEA”という成分に発ガン性があるからそれの入っているシャンプーは使わないほうがいい”という情報が拡散されているのか?

この根拠は米国カルフォルニア州の「プロポジション65」に掲載されていることからきているそうです。

「プロポジション65」というのは、ガン、先天性欠損症、生殖危害を引き起こす化学物質を規制する法律で、約800種類の化学物質がリストアップされています。

この「プロポジション65」はIRAC(国際ガン研究機関)の発ガン性分類リストを参考にしているとされており、IRACではこの物質をさらにレベルで分類されて掲載されています。

 

*IRACによる人に関する発ガン性分類(実際には1000以上の物資があるため、一部抜粋)


グループ1(発ガン性が認められる)

ステロイド系エストロゲン用物質、アスベストを含むタルク、タバコの喫煙、アルコール飲料、ホルルアルデヒド  など

グループ2A (発ガン性がおそらくある)

紫外線(UVB、UVC) 熱いマテ茶 ディーゼルエンジンの排気ガス 理美容業に従事すること 石油精製に従事すること  など

グループ2B (発ガン性を疑われる)

コカミドDEA コーヒー ガソリン ワラビ類のシダ アジア式の漬物 など

グループ3 (発ガン性を分類できない)

蛍光灯 お茶 過酸化水素 など

と、このように分類されて掲載されているのです。

つまりプロポジション65に掲載されていますが、IRACによる分類では、
コカミドDEAは、グループ2B、発ガン性が疑われるというものに分類されており、発ガン性が認められたわけではありません。

更に疑いがあると掲載される元になった研究では、「マウスに対し発ガン性が認められたものの、ラットに対しては認められなかった」というもので、原因はコカミドDEAそのものではなく、不純物として含まれるジエタノールアミンである可能性が高い、とされています。

米国の化粧品成分審査委員会でも現在の使用状況でコカミドDEAの使用は安全とされています。

つまり、以上のものをまとめると、

コカミドDEAは人に対し明らかな発ガン性が認められたものではありません。
シャンプーに配合されている量は数%であり、洗い流すものという使い方からしてもコカミドDEAの配合されているシャンプーの使用から、ガンが誘発される危険はないと思われます。

リストにもあったように、コーヒーを飲むのと同じくらいの危険度で、しかも洗い流すものということから見ても、全く問題はないということでしょう。

原液をバケツで飲むようなことでしたら分かりませんが、、、、、笑

いずれにせよ、これだけ情報が多いこの時代ですので、SNSや噂に左右されやすいのはどうしても仕方がないことだと思います。

僕らも美容師として、お客様にお勧めする商品や、技術に関しては、人一倍勉強して正しい知識をお伝えしていこうと日々精進していきます。

今回のコカミドDEAに関しても調べてみて、初めて分かることも多くあり、とても勉強になりました。

また何か分からないことがありましたら、お気軽にご質問ください。

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大野健吾 kengo ohno

この記事を書いた人

大野健吾 kengo ohno

豊富な薬剤知識と技術で、特殊カラーや柔らかく自然な縮毛矯正に定評があります。
美容の知識理論が好きで、日々技術と知識を磨いています。
野球と音楽、料理が好きです。
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