こんばんは!
明けましておめでとうございます!
八王子 Badens取扱店
西八王子LOVE’S(ラブズ)
大野健吾です。
少し期間が空いてしまいましたが、
今回は第三回。
テーマは
前回のブログ
前回のブログでも説明しましたが、
ヘナカラーでは、ヘナのオレンジの発色を打ち消しブラウンに導くために、
インディゴという藍染に使われる染料を使います。
今回はこのインディゴについて書く予定を昨年末立てていましたが、書き始めると書くながら疑問が出て、それを更に調べるとまた疑問が出て、、、
とかなり深みにはまってしまい、なかなか更新できず。。。
今回ネットをはじめ、本で調べたり、人に聞いたり色々調べましたが、ネットといえどヘナのインディゴについて詳しく説明しているところがありませんでした。
「インディゴ、藍染についてはあの人に聞くのが一番だ!!」
と思い足を運んだのがここ。
最近仲良くさせていただいている、西八王子のコーヒー牛乳屋さんなのですがとってもおしゃれで居心地がよく、オススメです。
このお店のオーナーの阿部さんはなんと元々藍染作家さんだったのです!!
気さくでとっても話しやすい方です。
お店の暖簾の藍染めもステキです。
餅屋は餅屋。
藍染は藍染屋さんに聞くのが一番!
と思いお話を伺いました!
そして最初に聞いた衝撃的な事実。
「今は天然の藍染なんてほとんどないよ」
藍染とは、日本の伝統的な染物はもちろんですが、ジーンズの染色や遡ればなんと古代エジプトのミイラを巻いた麻布にも使われていたそう。。
昔からの藍染めの方法として、
藍の色素は水に溶けにくく発酵により水に溶けます。
そのため乾燥させた藍の葉に水をかけ発酵させます。
これが染料の「すくも」
この「すくも」はアルカリをによって発酵が促されるため、石灰などを入れた強アルカリの水溶液の中で微生物により還元、それを吸収した布が空気に触れることで酸化し青色が出でくるのです。
これが藍染の「藍建染め」。
しかし19世紀末にヨーロッパで石炭のコールタールからインディゴが生成され、合成化が広まると、その後発酵に頼らず薬品で安易に水に溶かせるようになり、大量に安価に藍染が可能になりました。
ジーンズなどがこの代表例だそう。
今では手間のかかる植物から染められたものはわずかに、、、
阿部さんに実際で全て植物で手作業で染めている方の動画を見せていただきました。
緑の草木が空気や太陽、灰その他多くの微生物の働きによって、青く染まっていく様は壮大で藍染に興味が湧きました。
藍染めって奥が深い、、。
阿部さんに話を聞いて真っ先に浮かんだ疑問が数点。
・インディゴって一言で言っても化学も自然もある。どっちなのか。
・ヘナ染めのインディゴは発酵していないが水で溶いている。
・強アルカリなら頭皮にはつけられないはず。
今度はこの疑問をヘナの仕入れをしている
インディハーブスの河本さんに。
インディーハーブスのインディゴの原料は天然100%
正式名称は
インディゴ サフィルコサ
和名 ナンバンコマツナギ
という植物の葉を使っていました。
インド及び東南アジアの温暖で多雨の地域で育てられます。
この葉っぱを乾燥させ粉にしたものを使っていきます。
髪の毛を染める染め方は「生葉染め」
葉っぱの中にある青色の原料になる無色の色素「インジカン」
これを粉砕しながら水に溶き、葉の酵素により加水分解したものが「インドキシル」
さらにこれが空気中にある、酸素と結合することで、
青の色素「インジコ」となり青く発色します。
これがヘナのインディゴの仕組みだったのです。
さらにこの生葉染めでは、木綿や麻は染まらないようです。
つまり
「藍染め」なんて一括りにしてますが、
髪を染めるのと布を染めるのでは全く別物なのでした!!
まあ、当たり前っちゃ当たり前な気もしますが。
ヘナの説明の時、「藍染めの仕組みを使って、インディゴがヘナの色を抑える。」というような説明が美容室ではほとんどだと思いますが、
布を染めるのとは全く違う仕組みで、
「藍を使って髪を髪の毛用の染め方で染める」
というわけですね!
あとインディゴの注意点が二つ。
・自然のものとはいえ、豆アレルギーをお持ちの方は注意。
人によってかゆいなどの症状が出る方も。
・発色には酸化が必要。
インディゴの発色に必要な酸化ですが、48時間前後かかると言われます。
染めたてよりも、次の日、その次の日になると一層濃くなります。
最後に一点気になったことは、
インディゴも石油や石炭由来の物があるということ。
ヘナ100%にこだわっていてもインディゴまでチェックしているでしょうか?
安価なものだと、合成インディゴがミックスされていることもあるそうです。
これは気をつけたいですね。
また次回はヘナについて第4回
ヘナの注意点と理解していただきたいことについて書いていきます。
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